22.1.09

Bagdad Cafe

I am calling you
Can't you here me?
I am calling you

ハイウエイ15号線をバーストーで40号線に乗り換え、ニューベリースプリングスで降りる。去年はここを左に曲がった。今年は右だ。傷んだアスファルト。ところどころに道の名前を記した数字が書かれている。
そう、ここはルート66。


少し進むと、それは左側にあった。
バグダッドカフェである。



ここ。私が来たかったのはここ。
クルマから降りると、砂漠の乾燥した暖かい風が吹き抜ける。
ものすごく気持ちよく体中を包み込んでくれる。

初めて来たところなのに、見覚えのあるものばかり。


なぜって、ここは映画「バグダッドカフェ」のロケ地なんだもの......。
給水塔こそないが、モーテルやモーテルの看板、トレイラー、ゆっくりと動くたくさん連なった貨車、空、砂漠....。スクリーンで何度も何度もみていた風景がそこには広がる。

キャー! 来たわよ。声が聞こえたから、来たわよ。


すでに頭のなかでは、「Calling You」が流れてはじめている。


気を取り直して、カフェのなかに入る。
地元の人々がコーヒーやシェイクを静かに飲んでいる。



座って、女主人にコーヒーを注文する。
「日本から来たのよ。映画のファンなの」
これまでの海外旅行で、訊かれるまで自分から絶対に言ったことのないくさい言葉が口をつく。

彼女は、うれしそうな顔をしながらも、手慣れたかんじでラジカセのスイッチを入れる。
そこから流れてくるのは、もちろん(笑)「Calling You」

そして日本の新聞にのった記事を見せてくれたり、ゲストブックを持ってきて、記入してねっていう。

なんだかね。やられちゃいましたね(笑)。

1950年代に建てられたこのカフェ。映画の撮影が行われたときは別の名前だったが、95年にこのカフェを手に入れたいまの女主人が、俳優だった息子のアドバイスに従い、名前を「バグダッドカフェ」に変えた。そして、世界中から客が集まるようになったらしい。

コーヒーの味?
色のついたお湯ほどではなかったけれど、アメリカっぽい普通のコーヒーでした。

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匿名 さんのコメント...
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