池袋にある重要文化財、自由学園の明日館で開催された倍音オーケストラのコンサートに行ってきた。
明日館はフランク・ロイド・ライトの設計により自由学園の校舎として、昭和2年に建てられたもの。教会を思わせる内装と、古い建物特有の匂いが実にここちよい。
倍音オーケストラとは、はクリスタルボウルの牧野持侑を中心としたユニット。倍音のでる楽器を集めて、オーケストラにしたってことだ。
メンバーはほかに、永田砂知子(波紋音)、BUN(カリンバ、コンツォフカ)、ヨシダダイキチ&シタールター!(シタール)。
今回波紋音(はもん)の音をはじめてきいた。波紋音は、1枚の鉄を円筒形して、その上面にいくつもの切れ込みをいれたもの。その切れ込みをたたくことで、複雑な音階が発声するという。鉄作家・斉藤鉄平氏の作品だ。
クリスタルボウルの音を基本に、そこに、カリンバ、波紋音、シタールの音が、縦横無尽に駆け回る。大きな波が来ては引き、小さな波にまた別の音がかさなり......。
これまでも民族楽器のユニットはいくつも聴いたことがあるけれど、
これは「倍音」がキーワード、というかベースになっているので、
新しいタイプのユニットかも。
というか、これこそ、本来あるべき民族楽器ユニットかも。
多分、インプロビゼーションなのだろうが、どうやってはじまって、どうやって進んで、どのように終わるのか、まったく想像ができない。
私はただ、目の前に現れ、耳のなかに漂ってくる「倍音」のバイブレーションに身をゆだねるだけ。
今回は、ゲストとして尺八の土井啓輔が参加。
これからも、様々な楽器のゲストを迎えるそうなので、楽しみ。
このライブをプロデュースしているのが、長年の友人の磯田秀人さん。
いつも自分の好きなことを見つけてきては、それを世の中に紹介してくれている。今回の「倍音オーケストラ」も、これまでの数年間にわたる磯田さんの倍音の旅が見事に実ったものだ。で、多分これからもアグレッシブに、私たちに「倍音」の世界を教えてくれるに違いない。
31.1.09
25.1.09
小さな楽しみ
何が楽しみかって?
ほんの小さな喜びなのですが、
我が家の近くに生活クラブのデポーができるんです。
デポーとは、生活クラブの商品が買えるお店のこと。
しょちゅう、注文書を出し忘れる私にとっては、なんとありがたいことなんでしょ。それも我が家の目の前にできるんですから。
まあ、注文書を出し忘れる私も悪いのですが、インターネット注文がウィンドウズ搭載のPCからしかできないのが、ちょっと問題なんですけれどね(笑)。
以前はできたんですよ。あるとき、生活クラブ側がシステムをバージョンアップしたとたんに、MacOSからはまったくアクセスできなくなった。インターネットだ といつでも注文できるので、締め切りギリギリの夜中とかでも注文作業ができ、ほんとにMacOsからできるとありがたいのですけれど。
なにがバージョンアップなんだ!って私はいつも怒っています(笑)。
とはいっても、デポーがありがたいことは確か。
というのも、肉や魚を常食しない私にとって、予め注文しておくってのはなかなか大変。食べたいときに少し買いにいけるようになるとうれしいところなのです。しかし常食しない私がいうのもなんだが、生活クラブの肉と魚は安全で、ほんとにおいしい!
どのように生活クラブのクォリティが高くて安全かは、長くなると思うのでここでは語りませんが.....。
もう一つの楽しみが、この建物、屋上庭園を作っているってこと。
ベランダからこの屋上庭園がちょうどよく見えるので、
目にもやさしい外の風景ってかんじになりそうなんですもの。
ここ数日、庭師が入って、いろいろと作業を進めています。
樹木はいろいろな種類を植えているようなので、そこもポイント高いかも。
夏になって茂ったら、また写真お見せしますね。
22.1.09
Bagdad Cafe
I am calling you
Can't you here me?
I am calling you
ハイウエイ15号線をバーストーで40号線に乗り換え、ニューベリースプリングスで降りる。去年はここを左に曲がった。今年は右だ。傷んだアスファルト。ところどころに道の名前を記した数字が書かれている。
そう、ここはルート66。
少し進むと、それは左側にあった。
バグダッドカフェである。
ここ。私が来たかったのはここ。
クルマから降りると、砂漠の乾燥した暖かい風が吹き抜ける。
ものすごく気持ちよく体中を包み込んでくれる。
初めて来たところなのに、見覚えのあるものばかり。
なぜって、ここは映画「バグダッドカフェ」のロケ地なんだもの......。
給水塔こそないが、モーテルやモーテルの看板、トレイラー、ゆっくりと動くたくさん連なった貨車、空、砂漠....。スクリーンで何度も何度もみていた風景がそこには広がる。
キャー! 来たわよ。声が聞こえたから、来たわよ。
すでに頭のなかでは、「Calling You」が流れてはじめている。
気を取り直して、カフェのなかに入る。
地元の人々がコーヒーやシェイクを静かに飲んでいる。
座って、女主人にコーヒーを注文する。
「日本から来たのよ。映画のファンなの」
これまでの海外旅行で、訊かれるまで自分から絶対に言ったことのないくさい言葉が口をつく。
彼女は、うれしそうな顔をしながらも、手慣れたかんじでラジカセのスイッチを入れる。
そこから流れてくるのは、もちろん(笑)「Calling You」
そして日本の新聞にのった記事を見せてくれたり、ゲストブックを持ってきて、記入してねっていう。
なんだかね。やられちゃいましたね(笑)。
1950年代に建てられたこのカフェ。映画の撮影が行われたときは別の名前だったが、95年にこのカフェを手に入れたいまの女主人が、俳優だった息子のアドバイスに従い、名前を「バグダッドカフェ」に変えた。そして、世界中から客が集まるようになったらしい。
コーヒーの味?
色のついたお湯ほどではなかったけれど、アメリカっぽい普通のコーヒーでした。
Can't you here me?
I am calling you
ハイウエイ15号線をバーストーで40号線に乗り換え、ニューベリースプリングスで降りる。去年はここを左に曲がった。今年は右だ。傷んだアスファルト。ところどころに道の名前を記した数字が書かれている。
そう、ここはルート66。
少し進むと、それは左側にあった。
バグダッドカフェである。
ここ。私が来たかったのはここ。
クルマから降りると、砂漠の乾燥した暖かい風が吹き抜ける。
ものすごく気持ちよく体中を包み込んでくれる。
初めて来たところなのに、見覚えのあるものばかり。
なぜって、ここは映画「バグダッドカフェ」のロケ地なんだもの......。
給水塔こそないが、モーテルやモーテルの看板、トレイラー、ゆっくりと動くたくさん連なった貨車、空、砂漠....。スクリーンで何度も何度もみていた風景がそこには広がる。
キャー! 来たわよ。声が聞こえたから、来たわよ。
すでに頭のなかでは、「Calling You」が流れてはじめている。
気を取り直して、カフェのなかに入る。
地元の人々がコーヒーやシェイクを静かに飲んでいる。
座って、女主人にコーヒーを注文する。
「日本から来たのよ。映画のファンなの」
これまでの海外旅行で、訊かれるまで自分から絶対に言ったことのないくさい言葉が口をつく。
彼女は、うれしそうな顔をしながらも、手慣れたかんじでラジカセのスイッチを入れる。
そこから流れてくるのは、もちろん(笑)「Calling You」
そして日本の新聞にのった記事を見せてくれたり、ゲストブックを持ってきて、記入してねっていう。
なんだかね。やられちゃいましたね(笑)。
1950年代に建てられたこのカフェ。映画の撮影が行われたときは別の名前だったが、95年にこのカフェを手に入れたいまの女主人が、俳優だった息子のアドバイスに従い、名前を「バグダッドカフェ」に変えた。そして、世界中から客が集まるようになったらしい。
コーヒーの味?
色のついたお湯ほどではなかったけれど、アメリカっぽい普通のコーヒーでした。
21.1.09
Zabriskie Point
結果的に2カ所のロケ地巡りをすることになった今回のラスベガス滞在。
ロケ地巡り第1弾は、ミケランジェロ・アントニオーニの「砂丘(原題:Zabriskie Point」。
子どもの頃は、クルマに乗るとすぐに酔うクルマ嫌いな弱虫だったのだが、この映画は「大人になったら絶対にクルマの免許とって、砂漠をこんな風に走るぞ!」って決意させた作品(笑)。女の子が1人でクルマを走らせるシーンがあって、実にかっこよかったのだ!
この頃から、砂漠に対する思いはずーっとあったのね。
さて、先が長いのでとっと行きます。
「砂丘」のロケ地はデスバレー。
原題のZabriskie Pointは広いデスバレーのなかのある場所を指す。
つまり今回の目的地はデスバレー国立公園ってわけ。
ラスベガスからはクルマで約2時間なのだが、このデスバレーまでの行程は、2年前のレイチェル行きのときと同じ、Oggyがプランニング。なんと、ちょっと遠回りをして、いつも訪れるAREA51の表ゲートを通って行こうといサプライズな企画を立ててくれていたのだ!
デスバレー側はネリス空軍基地になっていて、いくつか入り口がありそうなのだが、その一つがこれ。とくに警備体制は敷かれていない。
(多分)赤い文字の部分が退色しているダサい(笑)看板。
AREA51まで最後の店って書いてある。
この店においてあった。小学生の夏休みの宿題みたいな工作(笑)。商品棚に陳列されていたのだが、売り物なんだかなんなのか分からない(笑)。
ってことで、ここでAREA51関連とはお別れ。
あとはひたすらデスバレーを目指す。デスバレー国立公園は長野県とほぼ同じ広さ。カリフォルニア州とネバダ州にまたがっている。今回は、次の3カ所を訪問予定。Furnace Creek Vistor Center、Badwater、そしてZabriskie Point。
Vistor Centerとミュージアム。
「190 FEET BELOW SEA LEVEL」と書かれている。そう、この辺り一帯は、海抜より低いのだ...(なんだかまったく想像できないのですが)。
この辺りで海抜ゼロ地帯。
しばらくクルマを走らせ、今回の目的地の一つであるBadwaterへ。ここは海抜下86メートル。デスバレーでももっとも海抜の低いところ。なんと塩の平原が広がっているのです。ちょとだけ塩オタクな私にとっては狂喜乱舞したい場所ではありませんか(笑)。
水分を含んだ塩の平原は不思議なエネルギーに満ちていました。砂漠が鋭角なエネルギーだとすると、塩の平原は実にまろやかなエネルギー。満月の夜にここをハイキングすることもできるそう。満月の夜に再訪したいと切に願いました(そうだ、新月の夜にお願いしよう!)。
ちょっとだけ狂喜乱舞!
Badwaterに心惹かれながらも、次の目的地、Zabriskie Pointへ。駐車場にクルマを止め、少し山を登ると、この風景が広がる。Badwaterとはまたまったく違ったエネルギーに満ちた空間。
大きさや距離感がまったくわからなくなる。そして、40年近く前の映画と同じ風景が、同じようにそこにあるのも不思議というか、当たり前のことなのか.....。
これで今回のデスバレー訪問も終了。取材の合間の限られた時間を使っての訪問だったので、次回はぜひタップリ時間をとって、ほかのエリアにも行きたいと思う。ラスベガスへ戻る途中で見えたまん丸大きなお月様。ここでは月も大きいのだった(笑)。
次のブログではバグダッドカフェについて書きます。
ロケ地巡り第1弾は、ミケランジェロ・アントニオーニの「砂丘(原題:Zabriskie Point」。
子どもの頃は、クルマに乗るとすぐに酔うクルマ嫌いな弱虫だったのだが、この映画は「大人になったら絶対にクルマの免許とって、砂漠をこんな風に走るぞ!」って決意させた作品(笑)。女の子が1人でクルマを走らせるシーンがあって、実にかっこよかったのだ!
この頃から、砂漠に対する思いはずーっとあったのね。
さて、先が長いのでとっと行きます。
「砂丘」のロケ地はデスバレー。
原題のZabriskie Pointは広いデスバレーのなかのある場所を指す。
つまり今回の目的地はデスバレー国立公園ってわけ。
ラスベガスからはクルマで約2時間なのだが、このデスバレーまでの行程は、2年前のレイチェル行きのときと同じ、Oggyがプランニング。なんと、ちょっと遠回りをして、いつも訪れるAREA51の表ゲートを通って行こうといサプライズな企画を立ててくれていたのだ!
デスバレー側はネリス空軍基地になっていて、いくつか入り口がありそうなのだが、その一つがこれ。とくに警備体制は敷かれていない。
(多分)赤い文字の部分が退色しているダサい(笑)看板。
AREA51まで最後の店って書いてある。
この店においてあった。小学生の夏休みの宿題みたいな工作(笑)。商品棚に陳列されていたのだが、売り物なんだかなんなのか分からない(笑)。
ってことで、ここでAREA51関連とはお別れ。
あとはひたすらデスバレーを目指す。デスバレー国立公園は長野県とほぼ同じ広さ。カリフォルニア州とネバダ州にまたがっている。今回は、次の3カ所を訪問予定。Furnace Creek Vistor Center、Badwater、そしてZabriskie Point。
Vistor Centerとミュージアム。
「190 FEET BELOW SEA LEVEL」と書かれている。そう、この辺り一帯は、海抜より低いのだ...(なんだかまったく想像できないのですが)。
この辺りで海抜ゼロ地帯。
しばらくクルマを走らせ、今回の目的地の一つであるBadwaterへ。ここは海抜下86メートル。デスバレーでももっとも海抜の低いところ。なんと塩の平原が広がっているのです。ちょとだけ塩オタクな私にとっては狂喜乱舞したい場所ではありませんか(笑)。
水分を含んだ塩の平原は不思議なエネルギーに満ちていました。砂漠が鋭角なエネルギーだとすると、塩の平原は実にまろやかなエネルギー。満月の夜にここをハイキングすることもできるそう。満月の夜に再訪したいと切に願いました(そうだ、新月の夜にお願いしよう!)。
ちょっとだけ狂喜乱舞!
Badwaterに心惹かれながらも、次の目的地、Zabriskie Pointへ。駐車場にクルマを止め、少し山を登ると、この風景が広がる。Badwaterとはまたまったく違ったエネルギーに満ちた空間。
大きさや距離感がまったくわからなくなる。そして、40年近く前の映画と同じ風景が、同じようにそこにあるのも不思議というか、当たり前のことなのか.....。
これで今回のデスバレー訪問も終了。取材の合間の限られた時間を使っての訪問だったので、次回はぜひタップリ時間をとって、ほかのエリアにも行きたいと思う。ラスベガスへ戻る途中で見えたまん丸大きなお月様。ここでは月も大きいのだった(笑)。
次のブログではバグダッドカフェについて書きます。
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