13.9.09

仙川散歩

昨日は雨のしっとりとした空気のなか、仙川散歩にいってきた。
成城学園からバスに乗って、若葉町2丁目というバス停で下車して、
まず向かったのが、「カフェ小昼」
ここでお昼をという算段。

「小昼」とは、農作業の休憩のときに採る軽い食事のこと。
「カフェ小昼」は「おやき」が名物だから、ピッタリの名前というわけだ。とはいっても、私たちがいただいた「日替わりごはん」は軽食というより、おもてなしな玄米定食。
なにしろ小鉢の数が多い。どれもこれも丁寧に作られたことが一口でわかる野菜料理たち。食材たちが「おいしく作ってくれてありがとう〜」って言っている声が聞こえるようだ。
どれもこれもおいしかったが、「白玉枝豆」が気に入ってしまった。
おみやげに買ってきたあんこのおやき。餡が豆の味がきちんとして実においしかった。

ものすごくお腹いっぱいになって、「カフェ小昼」から仙川駅方向に向かって、歩いて10分ほどの「納々屋(ななや)」へ。
実は、ここが今日の最大の目的地。友人のお姉様が最近はじめた自然食料品と地方出版の本屋さんなのだ。優秀な編集者だったお姉様だっただけに、食材や本のセレクション、並べ方も分かりやすくてかわいらしい。
調理用トマト、キヌアなどをいただいて、次なる目的地に。

仙川の町はゆったりした作りで、クルマがそんなに通らない道でも道幅が広くて歩きやすい。甲州街道から世田谷方面の抜け道になっている桐朋学園前の道の狭さにいつも苦労していただけに、人が歩く道のゆったりさにビックリした次第。

お次は天然酵母のパン屋のお店「AOSAN」。
大きな時計が目印。ものすごく行列ができているのにびっくり。
大きなカンパーニュやノアカランツが次々にがんがん売れていく!
ここのサイトはなさそうなのだが、ブログでいろいろ探っているとオーナーはルヴァン出身の方らしい。なるほど頷ける。
でも、お値段がとてもお手頃! この価格帯は嬉しいな。

最後に向かったのが「ニワコヤ」
古い一軒家を改造したギャラリーとカフェ。
この日は陶芸作家、鴨瑞久さんと暁子さんの作陶展「鴨工房展」が開かれていた。優しい色合いと風合いの作品は見ていても心が和むけれど、お料理のせたら素敵に映えるのだろうな。
作家さんの趣味、シトロエンの小さな小さな焼き物もじつにかわいらしい。思わず、カングーやMGFをオーダーしたくなるところだった。

ホットジンジャーをいただきながら、今日の散歩を反芻しつつ、静かな時を過ごす。

仙川散歩マップ



帰りは仙川の駅まで歩いた。
その後下北沢の教会で行われた恩師のコンサートへ……。
懐かしい曲を聴いて、ちょっとうるうる。

仙川は我が家から多磨霊園に行く途中、クルマで通り過ぎるだけのところなのだが、今度、帰りにまたよってみよう。こんなに楽しくて素敵なお店がてんこもりなんですもの。

雨が降っていて荷物もあったので、散歩の写真はなし。
これは昨日の戦利品の一部。

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23.8.09

フジロックフェスティバル

フジロックが終わってもう一ヶ月になる。
ブログの右側にあるカウントダウンも「0」を示したまま。
あ〜あ。

フジロックのいいところは、音楽に対してさまざまな価値観を持っている人たちが集まっているってこと。
これって、単独アーティストのコンサートでは味わえない自由な感覚だとおもう。
一つのアーティスト目当てに何万人も集まった状態って、そのアーティストのこと大好きでも、
私にはなんか耐えられなくてね。
いくつになってもへそ曲がりな私でした。

20.5.09

スズメはルッコラがお好き。



ベランダのプランターにルッコラのタネを植えたのが、3月下旬。順調に育って、収穫もし、サラダとして食卓にも並んだりしたが、食べるのも間に合わずジャングル化していた。
ある日の朝、外がチュンチュンと賑やかなので眺めると、なんと、スズメが2羽、ルッコラの葉っぱをむさぼるようについばんでいるではないか。
翌朝、再び窓の外は賑やか。なんとスズメが4羽。仲間を連れてきたのだった。

そんなわけで、スズメのために収穫をやめたら、ルッコラも育ち放題。いつのまにか花も付けていた。
スズメたちはますます喜んで、1日に何度もやってきて、花までついばみ始めた。横にある草花には目もくれず、食べるのはルッコラばかり。

ルッコラジャングルに埋もれるようにして、夢中になっているスズメ。
なんとも愛らしいのである。

写真はクリックするとfacebookのフォトアルバムで大きな写真がご覧になれます。
スズメをよく見るにはクリックしてね。



 
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12.5.09

エコポイント?

そろそろ真剣に怒るぞ!

省エネ家電を購入するともらえる「エコポイント」。

http://mainichi.jp/select/science/news/20090513k0000m040133000c.html


まだポイントの受け皿(交換商品や申請手続きの詳細)が決まっていないというのに、ポイントが発行されるという。この準備不足のいいかげんさにもあきれるが、ポイントが貰えることで、消費に動くと思われている国民はバカにされていると思わない?

だいいち、地デジ対応テレビのどこがエコ?
エアコンと冷蔵庫の還元率が5%なのに、テレビだけ10%というのは、普及が進んでいない地デジを早く普及させようってのがミエミエではないか! しかもB-CAS利権で、ETCと同じように天下り団体が潤う仕組みだし!

エコエコいうなら、テレビを見る時間を減らす、とか、テレビ局が無駄な電気を使わないとか...!。
ペットボトルのリサイクルにしたって、ペットボトルの消費量を少しでもいいから減らしていこうってことを先に考えるのが、エコってものじゃないの!! もちろん道路に置かれている自販機もなくすことが先!

あ〜。もうちょっといい加減にしてほしい。

定額給付金、ETC割引、エコポイント。お金やポイント配っておけば黙ると思っているのかしら。
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27.4.09

読書の愉しみ

土曜日に仕事で関わっている一つの大きなイベントが終わって(ちょっとホッとして)、それにかんする、これまた昨年からずーっと携わってきた仕事が一段落する(でもまだしばし緊張は続く)直前の静かな日曜日。
本当は、レビューを書くためにもう一度目を通さなくてならない本が4冊も溜まっているというのに(部屋もかたづけなくてはならないのに)、日曜日は、いま一番好きな作家の本をずーっと読んでいて、かなり幸せだった(笑)。

その本とは水村美苗の「日本語で書くということ」と「日本語で読むということ」。
水村美苗といえば、昨年「日本語が亡びるとき」がベストセラーになった作家。この本は強烈に面白く、それ以来、彼女の本をよみまくっているのだった。

この2冊は、20年にわたって雑誌に寄稿したエッセイや評論をまとめたもの。
ほんの数百文字の短文から、長文の書評まで、様々な文章が収められている。

拾い読み(私の得意な読み方-笑)していて感じたことだが、
本の帯にも書いてある文言通り、
「なぜ『日本語が亡びるとき』は書かれることになったのか?」が
実によくわかる本になっている。

なるほど。そうか。そうだよね。
って言葉が口をついてでまくっていた。

内容もさることながら、彼女が書く短いフレーズが私のツボにはまっている。
読んでいて愉しいという文章は私にとってこんなかんじのものなのだ。

情報収集としての読書ではなく、愉しみとしての読書。
だから、同じフレーズを繰り返して読んだり、ページを前後させて読んだり。
その愉しみはまだしばらく続きそうだ。

「日本語が亡びるとき」を読んで、彼女について調べていた時に、中学の大先輩であることがわかった(渡米直前のわずかのあいだ在籍)。それが私に親しみを感じさせる一つの要因になっているかも。
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5.4.09

今年の桜

角館からお嫁入りしてきたしだれ桜。今年はようやく30輪ほどの花をつけた。





その後は近所の桜巡り



昨年の同じ時期は満開だったのに。今年はやはり遅いのか。


ちょっとクルマを走らせるとこれだけ桜のトンネルに遭遇。
どれも美しい。
桜の下の酒盛りも楽しいけれどトンネル巡りもゴキゲン。











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31.3.09

花冷え




今日は花冷え?
寒かった。
いつになったら暖かくなるのでしょう。
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30.3.09

おぅえいしぅぅううう!



今日は、幕張でOASISを見てきた。
なんだか、貫禄が出て、重厚で、でもやんちゃで。
実に立派で偉大なロックバンドになっていた。

「Don't look back in anger」では泣いてしまった。
日本だけ特別だよって歌ってくれた「Whatever」(CMのおかげ-笑-)にも感動。ノエルが歌うときと、リアムが歌うときではなんだか別のバンドを見ているような不思議なかんじもして。

で、タイトルにした「おえいしすぅううう!」は、
2001年にフジロクにOASISが出た際、
そのときに同じく出演していたTravisのフランが、
OASISのステージを見るために、
走りながら「おぅえいしすぅううう!」って叫んでいたのを再現。

なんと、いまチェックしたところによると、
フジロクにOASIS 出演するそうです。
なんということでしょ。
今日のステージで、確か、「Novemberに戻ってくるよ」って言っていたような気がして、なんだフジロクじゃないのか。ふ〜ん!
って家に戻ってネットチェックして、この情報入手!

きゃ〜。私もフランと同じように
「おぅえいしすぅううう!」ってMacの前で叫んでしまった!!
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27.3.09

マックスは選ばれませんでした。

今日から公開されているアメリカ映画「マーリー 世界一オバカな犬が教えてくれたこと」の宣伝キャンペーンの一環として、
「うちの家族の”マーリー”」ってのを募集していたので、
実家に棲息する愛犬マックスの写真で応募したのだが、見事に選ばれなかった。
名誉ある41匹の中に選ばれたら、映画館でその写真が上映されるのだった....。

ま、いいか。
マックスが世界一だってことは、私が一番よく知っているし、
こんなにかわいいマックスを世間にさらすことないものね。

悔しい結果発表はこちらから。



ちなみに、この右側の天気予報のブログパーツも宣伝キャンペーンの一環。
お天気のよいときに、お散歩に連れ出すと、このブログが大変なことになります。

応募した写真はこれでした。


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17.3.09

15.3.09

Flockを使ってみた。その4

写真のアップロード、1点の場合の方法は分かった。


円盤プロフ.jpg

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Flockを使ってみた。その3

写真はうまくいかなかった。
引き続き実験中。
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Flockを使ってみた その2

いや、しごく便利でびっくりしました。
メールを書く感覚で、ブログにアップできます。
写真も入れられるかな。
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Flockを使ってみた。

Flockを使い始めました。
いま試しに、ブログ投稿をやってみています。
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15.2.09

sonic&tripとの出会い。

グーグルアースで、youtubeのレイヤーをオンにして、ブラウジングしていた。
グラストにはフェスのビデオがあるし、苗場にはthe cureのビデオがアップされていたり。
朝霧アリーナ(小玉さんのがあった!)を見たついでに、その近くにある友人の別荘(いつもフェス合宿をするところ)付近を見ていたら、別荘から1キロくらい離れたところにyoutubeのファイルを発見。



イントロからちょっと衝撃を受けて、聴きながら映像を見ていたら、見覚えのある草原がでてくる。
ひょっとして、ここって、私がいま日本で一番好きな草原。
自分の土地でもないのに(笑)勝手に「私の草原」と名付けて愛でているところではないか。
私がいつも話しかける、あの木もちゃんと写っているし。



最初の写真は私が撮ったもの。5月くらい。



これはビデオクリップからキャプチャしたもの。季節は冬。

そうか。ロケ地にクリップをアップしたのか。
なんだか、心憎い。

ってなわけで、早速、彼らのサイトを訪ねてわかったこと、いくつか。

バンド名は「sonic&trip」。
2002年に結成。2007年4月にファーストアルバムをリリース。
2009年1月にセカンドをリリース。
クリップの曲「カトレア」はセカンド「no place」に収録。
ボーカル、ギター、ピアノを担当するオガワアキラがすべての作詞作曲を手がける。
「カトレア」のクリップに出演しているのも彼。
サポートドラムに元くるりの森信行、キーボードに元ミュートビートのエマーソン北村。
ブログによると、昨年は、マイブラ目当てでフジロックに行ったらしい。

早速アマゾンにいって、クリック(こんな衝動買いは久しぶり)。
そして、30時間後のいま、手元に届いた。

上質な紙を使ったジャケット。縦組みの歌詞カード。日本語表記のクレジット。
丁寧な仕事にとてつもなく好感を覚える。

ラフトレードやクリエーションレーベルをタップリ聴いて育ったってことを感じさせる、後ろ向きサウンド(これ、最大の褒め言葉です)も、私の守備範囲(笑)。

いいバンドを見つけた。
それもグーグルアースで。
これって新しい、バンドとの出会い方なのだろうか.........。

なんだか不思議。
ホントに不思議。
このクリップに出会った時間は明け方。
静まりかえった部屋のなかで(他の音楽は聴いていなかった)、もうベッドに入ろうと思って暖房も切っていたので、ちょっと寒さに震えながら、よく知っている場所にアップされていた映像をクリックして、
でてきたのが、sonic&tripだった。
なんだか、勝手に運命的な出会いを感じている(笑)。


彼らの最新ブログによると、残念なことに、森信行氏がバンドから離れるそうだ。
ドラムが変わるってことはサウンドにも変化がでてくるだろう。
これから、どうなっていくのが楽しみ。
静かに見守ろうと思う。
いつかは、フジロックに出てね。
深い霧のなかで、聴きたいもの。

あ、そうそう。早割、エントリーしました。当選しますように!

31.1.09

倍音オーケストラ

池袋にある重要文化財、自由学園の明日館で開催された倍音オーケストラのコンサートに行ってきた。




明日館はフランク・ロイド・ライトの設計により自由学園の校舎として、昭和2年に建てられたもの。教会を思わせる内装と、古い建物特有の匂いが実にここちよい。

倍音オーケストラとは、はクリスタルボウルの牧野持侑を中心としたユニット。倍音のでる楽器を集めて、オーケストラにしたってことだ。

メンバーはほかに、永田砂知子(波紋音)、BUN(カリンバ、コンツォフカ)、ヨシダダイキチ&シタールター!(シタール)。




今回波紋音(はもん)の音をはじめてきいた。波紋音は、1枚の鉄を円筒形して、その上面にいくつもの切れ込みをいれたもの。その切れ込みをたたくことで、複雑な音階が発声するという。鉄作家・斉藤鉄平氏の作品だ。



クリスタルボウルの音を基本に、そこに、カリンバ、波紋音、シタールの音が、縦横無尽に駆け回る。大きな波が来ては引き、小さな波にまた別の音がかさなり......。
これまでも民族楽器のユニットはいくつも聴いたことがあるけれど、
これは「倍音」がキーワード、というかベースになっているので、
新しいタイプのユニットかも。
というか、これこそ、本来あるべき民族楽器ユニットかも。




多分、インプロビゼーションなのだろうが、どうやってはじまって、どうやって進んで、どのように終わるのか、まったく想像ができない。
私はただ、目の前に現れ、耳のなかに漂ってくる「倍音」のバイブレーションに身をゆだねるだけ。



今回は、ゲストとして尺八の土井啓輔が参加。
これからも、様々な楽器のゲストを迎えるそうなので、楽しみ。

このライブをプロデュースしているのが、長年の友人の磯田秀人さん。
いつも自分の好きなことを見つけてきては、それを世の中に紹介してくれている。今回の「倍音オーケストラ」も、これまでの数年間にわたる磯田さんの倍音の旅が見事に実ったものだ。で、多分これからもアグレッシブに、私たちに「倍音」の世界を教えてくれるに違いない。

25.1.09

小さな楽しみ



何が楽しみかって? 
ほんの小さな喜びなのですが、
我が家の近くに生活クラブのデポーができるんです。
デポーとは、生活クラブの商品が買えるお店のこと。
しょちゅう、注文書を出し忘れる私にとっては、なんとありがたいことなんでしょ。それも我が家の目の前にできるんですから。

まあ、注文書を出し忘れる私も悪いのですが、インターネット注文がウィンドウズ搭載のPCからしかできないのが、ちょっと問題なんですけれどね(笑)。
以前はできたんですよ。あるとき、生活クラブ側がシステムをバージョンアップしたとたんに、MacOSからはまったくアクセスできなくなった。インターネットだ といつでも注文できるので、締め切りギリギリの夜中とかでも注文作業ができ、ほんとにMacOsからできるとありがたいのですけれど。
なにがバージョンアップなんだ!って私はいつも怒っています(笑)。

とはいっても、デポーがありがたいことは確か。
というのも、肉や魚を常食しない私にとって、予め注文しておくってのはなかなか大変。食べたいときに少し買いにいけるようになるとうれしいところなのです。しかし常食しない私がいうのもなんだが、生活クラブの肉と魚は安全で、ほんとにおいしい!

どのように生活クラブのクォリティが高くて安全かは、長くなると思うのでここでは語りませんが.....。

もう一つの楽しみが、この建物、屋上庭園を作っているってこと。
ベランダからこの屋上庭園がちょうどよく見えるので、
目にもやさしい外の風景ってかんじになりそうなんですもの。
ここ数日、庭師が入って、いろいろと作業を進めています。
樹木はいろいろな種類を植えているようなので、そこもポイント高いかも。
夏になって茂ったら、また写真お見せしますね。

22.1.09

Bagdad Cafe

I am calling you
Can't you here me?
I am calling you

ハイウエイ15号線をバーストーで40号線に乗り換え、ニューベリースプリングスで降りる。去年はここを左に曲がった。今年は右だ。傷んだアスファルト。ところどころに道の名前を記した数字が書かれている。
そう、ここはルート66。


少し進むと、それは左側にあった。
バグダッドカフェである。



ここ。私が来たかったのはここ。
クルマから降りると、砂漠の乾燥した暖かい風が吹き抜ける。
ものすごく気持ちよく体中を包み込んでくれる。

初めて来たところなのに、見覚えのあるものばかり。


なぜって、ここは映画「バグダッドカフェ」のロケ地なんだもの......。
給水塔こそないが、モーテルやモーテルの看板、トレイラー、ゆっくりと動くたくさん連なった貨車、空、砂漠....。スクリーンで何度も何度もみていた風景がそこには広がる。

キャー! 来たわよ。声が聞こえたから、来たわよ。


すでに頭のなかでは、「Calling You」が流れてはじめている。


気を取り直して、カフェのなかに入る。
地元の人々がコーヒーやシェイクを静かに飲んでいる。



座って、女主人にコーヒーを注文する。
「日本から来たのよ。映画のファンなの」
これまでの海外旅行で、訊かれるまで自分から絶対に言ったことのないくさい言葉が口をつく。

彼女は、うれしそうな顔をしながらも、手慣れたかんじでラジカセのスイッチを入れる。
そこから流れてくるのは、もちろん(笑)「Calling You」

そして日本の新聞にのった記事を見せてくれたり、ゲストブックを持ってきて、記入してねっていう。

なんだかね。やられちゃいましたね(笑)。

1950年代に建てられたこのカフェ。映画の撮影が行われたときは別の名前だったが、95年にこのカフェを手に入れたいまの女主人が、俳優だった息子のアドバイスに従い、名前を「バグダッドカフェ」に変えた。そして、世界中から客が集まるようになったらしい。

コーヒーの味?
色のついたお湯ほどではなかったけれど、アメリカっぽい普通のコーヒーでした。

21.1.09

Zabriskie Point

結果的に2カ所のロケ地巡りをすることになった今回のラスベガス滞在。
ロケ地巡り第1弾は、ミケランジェロ・アントニオーニの「砂丘(原題:Zabriskie Point」。

子どもの頃は、クルマに乗るとすぐに酔うクルマ嫌いな弱虫だったのだが、この映画は「大人になったら絶対にクルマの免許とって、砂漠をこんな風に走るぞ!」って決意させた作品(笑)。女の子が1人でクルマを走らせるシーンがあって、実にかっこよかったのだ!
この頃から、砂漠に対する思いはずーっとあったのね。

さて、先が長いのでとっと行きます。
「砂丘」のロケ地はデスバレー。
原題のZabriskie Pointは広いデスバレーのなかのある場所を指す。

つまり今回の目的地はデスバレー国立公園ってわけ。
ラスベガスからはクルマで約2時間なのだが、このデスバレーまでの行程は、2年前のレイチェル行きのときと同じ、Oggyがプランニング。なんと、ちょっと遠回りをして、いつも訪れるAREA51の表ゲートを通って行こうといサプライズな企画を立ててくれていたのだ!


デスバレー側はネリス空軍基地になっていて、いくつか入り口がありそうなのだが、その一つがこれ。とくに警備体制は敷かれていない。


(多分)赤い文字の部分が退色しているダサい(笑)看板。


AREA51まで最後の店って書いてある。


この店においてあった。小学生の夏休みの宿題みたいな工作(笑)。商品棚に陳列されていたのだが、売り物なんだかなんなのか分からない(笑)。

ってことで、ここでAREA51関連とはお別れ。
あとはひたすらデスバレーを目指す。デスバレー国立公園は長野県とほぼ同じ広さ。カリフォルニア州とネバダ州にまたがっている。今回は、次の3カ所を訪問予定。Furnace Creek Vistor Center、Badwater、そしてZabriskie Point。



Vistor Centerとミュージアム。
「190 FEET BELOW SEA LEVEL」と書かれている。そう、この辺り一帯は、海抜より低いのだ...(なんだかまったく想像できないのですが)。


この辺りで海抜ゼロ地帯。
しばらくクルマを走らせ、今回の目的地の一つであるBadwaterへ。ここは海抜下86メートル。デスバレーでももっとも海抜の低いところ。なんと塩の平原が広がっているのです。ちょとだけ塩オタクな私にとっては狂喜乱舞したい場所ではありませんか(笑)。


水分を含んだ塩の平原は不思議なエネルギーに満ちていました。砂漠が鋭角なエネルギーだとすると、塩の平原は実にまろやかなエネルギー。満月の夜にここをハイキングすることもできるそう。満月の夜に再訪したいと切に願いました(そうだ、新月の夜にお願いしよう!)。


ちょっとだけ狂喜乱舞!


Badwaterに心惹かれながらも、次の目的地、Zabriskie Pointへ。駐車場にクルマを止め、少し山を登ると、この風景が広がる。Badwaterとはまたまったく違ったエネルギーに満ちた空間。
大きさや距離感がまったくわからなくなる。そして、40年近く前の映画と同じ風景が、同じようにそこにあるのも不思議というか、当たり前のことなのか.....。




これで今回のデスバレー訪問も終了。取材の合間の限られた時間を使っての訪問だったので、次回はぜひタップリ時間をとって、ほかのエリアにも行きたいと思う。ラスベガスへ戻る途中で見えたまん丸大きなお月様。ここでは月も大きいのだった(笑)。



次のブログではバグダッドカフェについて書きます。