6.5.12

原発、ありがとう。そしてお疲れさま。

5月5日は「日本のすべての原発が止まる」日であり、「こどもの日」であり、「立夏」であり、スーパームーンが見られる日。お祝いしよう! という気分で始まった一日だった。朝の富士山は雲をまとってふわふわ!
昼過ぎには家を出て、芝公園23号地で開催された「原発ゼロの日 さようなら原発5・5(ゴーゴー)集会」に。新緑のなかの東京タワーも美しい。天気もよく、主宰者発表では5500人集まったそうだ。何人かの方が発言されていたが、澤地久枝さん、神田香織さん、古今亭菊千代さん、落合恵子さんと、女性陣の言葉には力とリアリティがある。


集会にて、反核の世界的なシンボル「Smiling Sun」がデザインされた麻製のトートバッグを入手。このマークは1975年にデンマークの反核運動から生まれたものだ。ドイツ語で「原子力? 結構です」と書かれている。様々な国の言葉で展開されているのだ。バッグの裏には日本語で「原子力? おことわり」と入っている。



今日、すべての原発は止まった。
まず私は原発にありがとう、といいたい。これまでずっと日本の成長を支えてきてくれた原子力発電所にきちんと感謝をしたい。そしてそれでもクビを言い渡すのだ。
「お仕事お疲れ様でした。もう引退してください」と。

電気は生活に欠かせない。私は電気が作り出す光が好きだし、電気で動くコンピュータや、音楽や映画を見る装置も好き。
時々飛行機に乗ることがある。夜、地上を見渡すと、あちらこちらに街の光が見える。キラキラ輝くネオンだったり、動脈のようにも見えるハイウェイの照明だったり、住宅街を照らす小さな街灯の光だったり。
そこには人の営みがあるんだと思うと、ワクワクする。

電気は絶対に必要。だからこそリスクの少ない方法をかんがえる必要がある。
いまのところどう考えても、原子力による発電はリスクが高すぎる。万が一、安全に稼働できたとしても、原発が作り出すゴミの処分方法の最善の解決法は未だ確立されていないのだから。
午後5時57分。東の空に月が見えてきた。スーパームーンだ。原発の稼働していない新しい日本をお祝いするように美しいお月様。
これからが本当に大切。再稼働は絶対に阻止しなくてはならないし、すでにある廃棄物の処理も、そして福島のことも.......。政治家も科学者も私たちも、のんびりしてはいられない。


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